日本の企業の応接室の家具配置が、手前にアームチェア、奥にソファーというふうになりやすく、そうなると、日本では部屋の奥が上座という観念があるから、客に対して「さ、どうぞ、どうぞ」という感じで奥にあるソファーの席を勧めてしまうかららしい。では、どうしてソファーが奥に置かれるのか?それは多分、応接室があまり広くなくて入口から応接セットまでの距離が少ない場合、手前にソファーを置くとその長い背が部屋に入ってくる人の行く手に立ちふさがるような感じになるからであろう。
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こういうふうに応接セットの使われ方を考えてくると、企業の応接室などではソファーをやめてアームチェア四脚の組合せにしたほうが、皆の座り心地が平等になって来客に失礼がかくてよいのではないかと思う。ソファーにはどうせ二人しか座れないものと割り切れば席の数は同じわけだし、五人目の席については、背も肘掛もない補助椅子(オットマン)を準備しておけば十分に対応できる。ぼくは実際に、ある企業の役員室まわりのインテリアデザインを行った時にこういうアームチェアだけの組合せを提案して喜ばれたこともある。