裏話めくが、最近ある会社の面接テストで、こんな状況に遭遇した。最終的な採用決定を前に、二人の人間が残った。一人は年収五〇〇万円の現職係長、かたや年収五二〇万円の係長経験者で、この人は失業中だった。年齢はいずれも三十四歳で経歴・実力ともに甲乙つけがたく、給与の希望額も最低五〇〇万円と一致。私には採用の判断がむずかしく思われた。しかし、このときの面接官は、給与のくだりで、それぞれにこう応対した。現職に対しては、「いまの五〇〇万円よりは三〇万円は上積みできると思いますが、ポストは、少しだけ待ってもらうことになりますね」一方、失業者には、「来てくれることになれば善処はしますが、ご希望の五〇〇万円には欠けますね。四七〇万円でよければ……」この時点で面接官の判断は決定していた。「現職を採り、失業者は、提示額で納得するなら決めてもいい」−これは企業側の常套手段である。現職と失業者を見る企業の目は最初から違っている。現職への期待が優先し、勝負はあってないようなものだ。また、現職を得たいと思えば、現給以下で「来てくれ」とはいえないから、買い値を上げて釣ろうとする。逆に失業者だと「安かろうと飛びついてくるだろう」と失業者の足もとを見てくる。転職を考えている人は覚えておいてもらいたい。
[参考サイト]
電気業界の転職情報
http://www.r-agent.co.jp/kensaku/gyoukai/ele/
経理業界の転職情報
http://www.r-agent.co.jp/kensaku/syokusyu/kikaku/keiri/