皮膚吸収は、皮膚の表面のものが、そこから表皮を通って、真皮にまで入っていくことをいうのである。それに対して、例えばクリームを皮膚表面にすりこむときは、それは角層にしみこんでいくが、それ以上は深く入らない。これは吸収に対して浸透と呼ぶべきである。クリームの中の特殊の成分は吸収されるが、クリームで吸収がよいといっている多くは、皮膚吸収の意味ではなくて、むしろこの「浸透がよい」という意味に解釈すべきである。
(参考情報)
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なぜこのように浸透するときは、角層以下に深く入りこまないかというと、その下の穎粒層との境にバリアー・ゾーンbarrierzoneといわれるうすい層があって、それより深く入るのを妨げているからである。そのため皮膚の全表面からいろいろなものが吸収されるようにするためには、このharrierzoneをこわさなければならない。Barrierzoneはそれを通して角層の水分が有縁層に入ることも、逆に有縁則の水分か角層の方にしみこんでいくのも妨いでいる。そのため、角層の水分量と有縁層のそれとはちがっている。後者がはるかに多い。例えば「靴ずれ」ではbarrierzoneより深いところまで表皮がはがされている。そのためその表面には有縁層の水分がにじみでて、じめじめしてくる。また有縁層に達したものは、容易に真皮にまで入っていく。